「にゃこと博士」は良いぞ

「にゃこと博士」はいわゆる日常系漫画というものに分類される作品だろう。
博士と猫メイドのにゃこがただ幸せな日々を過ごす様子を描いている。
にゃこがどういう生き物なのかという説明などは無い。猫のメイド、ただそれだけで良い。 単行本後半で卵から孵化したことが分かったりするが、にゃこの出自はあまりこの作品の良さには関係がない。

この漫画はとにかく絵が良い。
作者の空次郎氏は「悪魔のメムメムちゃん」のアシスタントをしていた方であり、同作品の読者ならば既に馴染んだ絵柄だろう。
小物や背景の描き込みが丁寧で、温かみがある。人物や服も同様で、漫画を通して別の世界を覗いているという実感を強く得られる。

話の内容は終始ほのぼのとしており、過激な展開は無い。ゆっくりと落ち着いて読むことが出来る。 そして暖かな気分となる。1話が4P~8P程度で読みやすいのも良い。少し休憩したいという時に読むのも良い。
帯の「ふたりぐらしはぽかぽかにゃ~」はこの作品を非常に良く表現していると思う。

作者の空次郎氏のTwitterではかなりの量を無料で読むことが出来る。
twitter.com

とはいえ読みやすい単行本を購入するのをオススメしたい。描き下ろしが63Pもある。
沢山売れれば続編も制作されるかもしれないし(重要)。